僕はあのひとを通して
あのこを求めていたのか
あのひとの中に
あのこを見ていたのか
あのひとにあえないでいるこの苦しみの中で
夢に出てくるのはいつもあのこなのだ
だとすれば僕は僕を許せない
あのひとはあのひとなのだから
あのひとはあのこではなくあのひとなのだから
やはり僕には
人を愛する資格などないのだろう