夢も希望も守るべきものも失うものも、何もない。
何もないから生きていける。
絶望こそがお前を生かしている。


そのお前がその歩みをとめてしまうのは、求めているものが手に入らないからだ。
求めてしまっているからだ。
拗ねているのだ。
だだをこねているのだ。
だが、いくら泣こうがわめこうが、それは手に入らない。
万に一つも手には入る可能性はない。
感傷に浸るのはお前の自由だが、それは今以上にお前の苦しみを増すだけだ。


何も考えるな。
己の無能を嘆くな。
ただひたすら前へ進め。
傷つこうとも、欺かれようとも、その歩みを止めるな。
全てを擲て。


その先に何もないことは何よりもお前自身が知っているはずだ。
だから、立ち止まるな。
前へ。
ただひたすら前へ。