風が嫌いだ
生きていることを執拗に感じさせられる
お前は生きている、生きているのだ、生きているんだぞ
五月蠅い
そんなことは解っている
生きてしまっている
今生きてしまっていることなんてお前なんかに教えられなくても十分解っている
日々私をとらえて放さないこの痛みが、私に生きていることを忘れさせてくれない
それなのに、お前まで
ああ、五月蠅い
解ったから黙れ

誰の元に逝けばいいんだろう
誰が来るのを待っていればいいんだろう


そのような中で死ぬのは少し寂しいと思った