止まっていた時計が動き出す

あの日から。
そう、あの雨の日から。
運命の歯車が何かの拍子に噛み合って・・・。
止まっていた、敢えて止めていた、時計が、再び動き出していたのだ。
今となればそれは必然以外の何ものでもなかったかのように思える。
雨が。
雨が、降っていた。

雨がやんでしまえば どこへ帰ればいい?
きみに逢いたいときは どんなふうに呼べばいい?


雨が降る by 坂本真綾


成長を止めたハイタカの時計。
今、再び、弱々しく時を刻み始めた。
この時の流れがどこへ向かうのか。
それは運命以外の誰も知らない。


だが、私は運命を愛するニヒリストとして、
運命の声を聞き、
運命を受け入れ、
運命とともに歩むことにした。


全てを受け入れる覚悟。
全てを受け止める覚悟。
私はもう、7年前の過ちを繰り返さない。
己の臆病さに負けて誤魔化したり逃げたりしない。

同じあやまちを繰り返さないように
天使が放った救いの矢で


罪滅ぼしの歌 by kokia


己の感情。
バラバラに砕いて封をしていた感情。
その欠片を拾い集め、また形にしてみる。
どんな形になるかは解らない。
だが、それがどのような形をしていたとしても。
私はそれを受け止めたい。
感情のままに行動することは、
人として正しいことなのだから。


そして。

ずっと探してた景色 たったひとつの奇跡
ねぇこんなふうに きみがわたしを変えてゆく


雨が降る by 坂本真綾

私の心にも、雨が、ふる。