これからのリーダー

書名:脱カリスマ時代のリーダー論 NTT出版ライブラリーレゾナント011
著者:米倉誠一郎

■評価:良
  情報:△ 新規性:○ 構成:○ 日本語:○ 実用性:○
  難易度:易 費用対効果:△ タイトルと内容の一致:○
  お勧め出来る人・用途 :これからリーダーになろうと思っている人・これからの時代に必要とされるリーダー像を思い描く
  お勧めできない人・用途:1人抜きんでた存在になりたいと思っている人・人の上に立つ方法を調べる


■所感
 自己啓発の書である。
 論旨は明快。

1人のカリスマが、組織を引っぱっていく、というようなリーダーはもうあまり求められていない
代わりに、何か1つ突出した能力を持った、強い集団を作り、メンバーをモチベートするようなリーダーが
必要とされている。

 まさに、その通りである。


 「良いリーダーとなるためには、まず良い部下とならなければならない」、など、気づきを与えるような指摘が多く、まさに現代に求められているリーダー像を見事に描き出せている。


 しかし、前半の総論は良いが、後半の各論には、思わず首を傾げる内容もちらほら。
 おそらくこの人は日本型経営を高く買っているのだと思うが、それは好きずき、というか、一長一短なので、あまり手放しで誉められるようなものではない。


 とことなので、本書は「技術書」ではなく、あくまで「理論書」として読むことをお勧めする。
 新しい時代のリーダーたらんとしている人には是非お勧めしたい1冊。


■読了日
 2010/02/18