降りてきたときに物語ること

しかし、今まさに読んでいる本で

「・・・・・・でも、いま、ここでしか語らないような気がするのです。<語りの長老>がいっていましたが、<語り>をするときには、魂がその語りの時と所を夢見ているのだそうです。わたしの魂は、いま、あのころを夢見ています。・・・・・・このまま語らせてください。」

上橋菜穂子『月の森に、カミよ眠れ』

とあるように、「降りてきた」時を逸すると、永遠にそれは物語られることがないまま消滅してしまうのだ。<それはそれでかまわないと思うが>
(というか、上の文章、「バイストンウェル」の話じゃないか、これ)


で。
多分私は無理をしてでも物語ろうとするのだろう。