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- 作者: 山中伸弥,畑中正一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/26
- メディア: 単行本
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著者:山中伸弥, 畑中正一
■評価:不可
情報:△ 新規性:○ 構成:△ 日本語:○ 実用性:△
難易度:普 費用対効果:× タイトルと内容の一致:○
お勧め出来る人・用途 :「iPS細胞」発見の経緯やこれからの方向性に興味のある人・山中教授自身の語りを聞く
お勧めできない人・用途:ニュースで「iPS細胞」という言葉に興味を持ったがそもそも「ES細胞」とは何であるかすらよく解っていない人・「iPS細胞」とは何かを知る
■所感
おそらく私個人の興味関心・思想信条の問題だと思われるが、予想以上につまらない内容だった。
(ちなみに私はヒトの寿命が延びたり、生存の可能性が高まるようなことに対してあまり関心がない。どちらかというと人は短く太く生きるべきだと思っているので)
個人的な思想信条を抜きにしても、本書は「前提知識のない人」には難しすぎ、「その分野を専門にしている人」には物足りないという中途半端な内容になっている。「iPS細胞」発見の経緯や、個々の遺伝子についてのややつ突っ込んだ話がなされているので、どちらかというと後者にとってはまだ「発見」があるのかも知れないが、おそらく満足のいくものとはならないだろう。前者にとっては「ES細胞」についての最低限の理解(wikipediaのサマリを読んで内容が理解できるくらい)が前提となるので注意。
個人的には、「iPS細胞」よりもむしろ話の中で出てきた「レトロウィルス」の方が興味深かった(ので調べてしまった)。
忙しい人が敢えて読むまでもない本。
損はしないが特に得るものはない。