頭のいいお金の使い方

頭のいいお金の使い方

書名:お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方
著者:午堂 登紀雄


序盤があまりにもつまらなかったのでこれはハズレか・・・と思ったが、一応読む価値のある値段相応の本であった。
序盤がつまらなかったのは、序盤の内容が「お金の使い方」というよりも「いかに相手に良い印象を与えるか」という点に重点が偏っていたからである。
おいおい、これは「お金の使い方」の本じゃないのか、と思ってしばらく読んでいたら、徐々に良いことが書かれてくるようになってきた。
この構成は少し損をしているなと感じた(最初でもういいや、と思って読まなくなってしまう人がいるだろうから)。


大事なのは中盤あたり。
特に、重要な点は、下記ノートにまとめたが、以下の4つ。
漸進

  1. 「速読」か「多読」かよりも、読書の目的をはっきりさせること
  2. 自己投資では絶対額ではなくて長期的なリターンで考えるべき
  3. 上客になる手法
  4. バリューチェーンの最下層という考え方

どれも言われてはっとするようなことである。
「お金」とは直接関係ないような話も含まれている(1.はそう)が、役に立つ情報なのだからこの際けちは付けない。


なかには納得の出来ないような主張もあり、著者もまだ模索中の部分があるので(と自ら述べている)、内容は自ら精査しなければならない。
(投資信託を完全に否定し、やたら不動産投資を勧めている点などは、自らのリテラシで読まなければならないところ。勿論、著者は自らの見解を述べているだけなのでそれをどう受け取るかは我々読者の問題)
が、一読の価値はある。
特に若い人に勧めたい本。
若いときは思い切って自らに投資せよ、と。
「本が高い」なんて言っている場合じゃないぞ、と。