キーエンス (会社の歩き方)

キーエンス (会社の歩き方)

書名:キーエンス (会社の歩き方)


本書は就職活動を行う学生向けに会社の紹介を目的として編まれた書籍であるが、必要な要件をしっかりと満たしていると言える。
この会社に興味を持った人は本書を通読してみると良いであろう。
また、本書はこの会社と関わることになったビジネスパーソンにとっても格好の入門書となる。
基礎データは勿論のこと、この会社の特徴、強み、社風、構成員の特徴などあますところなく紹介されている。


費用対効果において、適切な「使える」本。
同シリーズにも期待できそう。
私はけちなので2年前の古本を引っ張り出してきたが、出来るだけ最新の情報にあたることが必須であるのは言うまでもない。
わかりきったことであるが念のため。
(特にこの年度が良かった、という評価ではない)


それにしてもこの会社、恐るべき利益率、恐るべき業績である。
任天堂と良い、世の流れはファブレスにあるのか(勿論、ファブレスだけがこの両社の強みではないが)。
自社でやるべきこと、他社に任せるべきことがはっきりしているから、これだけ無駄のない、ほとんど完璧とも言える組織・業態を作りあげることができたのだろう。
そのためには、自社を知ること。
単純にして明解だが、これがなかなか難しいのは、(大小問わず)多くの企業が(特に利益率において)この会社の後塵を拝している状況からよく解る。