明日の神話 岡本太郎の魂〈メッセージ〉

明日の神話 岡本太郎の魂〈メッセージ〉

書名:明日の神話 岡本太郎の魂〈メッセージ〉


■所感
この絵そのものは文句なしに最高傑作であると言い切れるのだが。


如何に絵画を言葉で解説するとつまらないものになるかの手本のような本になってしまっているのが残念。
第五福竜丸だ何だと解説してほしくなかった。
テーマが「核」だとさえ解説してはほしくなかった。
それは見るものの解釈をせばめ、絵の無限の可能性を殺してしまうものに他ならない最低の行為である。
確かに太郎さんはメッセージをこめたのかも知れない。
だが、それをしたり顔で解説されてしまっては伝えたかったメッセージの半分も伝わらないだろう。
せっかく超言語的な表現の手段なのだから、それを尊重してほしい。


勿論、絵画にまつわるエピソード、メキシコから持ち帰った奇跡のような物語については大いに語るべきであると思う。
あとは、みてください、これでいいではないか。


ちなみに、糸井重里さんの"BeTARO"に強く賛同する。
私も、「岡本太郎」でありたい。


■読了日
不明