ネーミングの極意―日本語の魅力は音がつくる (ちくま新書)

ネーミングの極意―日本語の魅力は音がつくる (ちくま新書)

書名:ネーミングの極意―日本語の魅力は音がつくる
著者:木通 隆行


読み覚えがあるので恐らく読了は2度目。
(それにしては珍しく付箋が1つもついていなかった。元の本は人に貸したきりで、今手元にあるのは買い直した本か?)
1度目に読んだときには良い本だと思ったのだが、今冷静に読み返してみると、かなりひどい駄本だという評価となった。


その理由は、一本筋の通った理論がない、ということ。
単発的にはいくつか気の利いた指摘があるのだが、どれもしっかりとした法則に結びつけられておらず、そのために応用が利かない。
着目点は良いだけに(恐らくそれが初読の際の良い読後感となっているのだろう)、残念である。


ネタ本の類としては、良い部類に入るのだろうが、「極意」というタイトルに対して内容が名前負けしている。
広くアイデアのタネを漁る必要のある人以外は、特に読む必要のない本。