新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)

『新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか』はなぜ期待はずれなのか。
・・・。
つまらぬ。


と、書いたからには本当につまらない本だったのだろう(2009/07/03)。
残念ながら内容をほとんど記憶していない。
つまらない本の内容を忘れてしまっているということは、良いことである。
人間が記憶できることには限界がある。
つまらない本の内容を覚えていることに私の稀少な(単に記憶力がないというだけなだが)記憶領域を割くことは愚の骨頂である。


しかし、内容を覚えていないことには書の評をしようがない。
ううむ。
確か、このような内容だったはずだ。


入社試験はマニュアル化され、入念な対策がなされており、就職活動をする学生は入念な準備をしてくる。
その状態でたかが30分程度の面接でその人物の本性を見抜くことなど不可能である。
高学歴や好印象、容姿端麗などの要素もまったくアテにはならない。
むしろ「ほんもの」を見抜く際の妨げになる。
では、どうすればよいか。

  • 学生が想定していないような質問をすること(ありきたりな質問をやめること)
  • 時間をかけて人物を評価すること(可能な限り)
  • 学歴や見た目に騙されないようにすること
  • (本当の)実力をはかる試験(作文?)を実施すること


なるほど。
実にためになる内容だ。
あれ?


いや、あまりにも内容が「当たり前のこと」すぎたので、「期待はずれ」という評価になったということである。
確かに、これは採用担当の人が心得ておくべき基本事項なのかもしれないが、よくよく考えてみれば解る話で、なんら新しいことは言っていない。


駄本ではないが、敢えて読むだけの価値のない本である。
すくなくとも「期待して」読んではならない。