ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

書名:ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人
著者:荒井玲子


良書。
若手エンジニア必読の書。
この業界でコモディティ化しないために何が必要か、に関する心構えと知識の全てがここに書いてあるといっても過言ではない。
もっと早く、読んでおくべきだった。
(購入はこの業界に入る直前くらい。それからずっと積ん読)


[9/27 追記]

  • 新しい技術に挑戦し続けなければならない
  • 勉強し続けなければならない
  • 技術は手段であって目的ではない
  • 会社に行くのではなくて、仕事をしに行くのである


どれも至極当たり前のことであるが、ソフトウェア開発者のキャリアの明暗を分けるのは、これら当たり前のことをしっかりと継続できているか、その1点に尽きる。
本書は、それらの1つ1つの事項が、何故大事なのか、またそれが出来ていないと(数年後に)どういうことになってしまうのか、ということを具体的にかつ論理的に説いている。
この出版社の新書は、今のところどれも中途半端で今ひとつだが(PMBOKの本はひどかった)、1巻目にあたる本書は、創刊にふさわしいすばらしい内容になっている。


私は入社2年目(実際の開発業務に従事してからは1年と少し)だが、この時点で読んで危機感を感じた。
3年目までには本書に書かれていることを「常識」として身につけて(「身につける」とは、勿論自然に行動できるようになっている、という意味である。頭だけの理解とは異なる)おく必要がある。
そうでないと、以前にもまして流動性が高くなったこの業界で、生き延びていくことはできない。
もし現在の自分の仕事に臨む姿勢に自信が無いのならば、本書を読んでおくべきである。