ドブネズミの詩(うた) (角川文庫)

ドブネズミの詩(うた) (角川文庫)

書名:ドブネズミの詩(うた)
著者:ザ・ブルーハーツ


良書。


人によって好き嫌いはあるだろうが、私はブルーハーツは本物だと思う。
好きである。
「TRAIN-TRAIN」と「情熱の薔薇」辺りが特に。


本書は歌詞とインタビューの寄せ集めなので、結局その評価はこのバンドが好きか嫌いかに起因してしまうのかも知れない。
だが、これを純粋に詩集&語録と見た場合、その出来としては良い部類に入ると思う。
メッセージが伝わる。


内容も良い。
メンバーの純粋で正直な気持ちが伝わってくる。
最近の「お行儀の良い」「作られた」エキセントリックなグループとは比べものにならない。
本物は、歌を聞けば解る(出来ればライブで。但し私はライブにはこだわらない。私は観念で生きるタイプなのでたとえそれが(レコーディングの技術によって)「作られた」美しさでも、美しいものとして受け入れる。但し「作られた」美しさ、は美しいが、「作られた」エキセントリックさは見ていて不快である)。


リリーフランキーの本を読む時間があったら、その10分の1の時間で本書を読み、その100倍はかけて彼らの歌を聴くことを勧める。