医者に「まあ、あまり無理しなさんな。」とたしなめられた。
そりゃあ、そうだ。
当たり前だ。


だが、無理をしなければならないのだ。
それは義務でも強制でもなんでもない。
人間として、新たな物語を生み出し続けるために必要なことなのだ。
無理のないところに物語は生じない。
物語を紡がなければ生きている意味がない。


いつか必ず滅びることが約束されているこの身体をメンテナンスするだけは生きている意味がない。
有限な資源を活用して新たな物語を生み出すことこそ人の生きる唯一の意味。
だから私は無理をする。
無理をし続けしなければならない。