書名:3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代
著者:城繁幸


まあまあ。
前作からすればトーンダウンは否めない。
「ではどうするのか」に著者なりの答をケーススタディによって示したつもりなのであろうが、同時にこの国で若者がとりうる行動の限界も露呈してしまっている。
「ではどうすればよいのか」を実現しているのは紛れもない、アメリカであり、その情熱を些かも失わせることなく我々に紹介してくれているのは梅田氏である。


本書の内容は前作を読んだ上でなければあまり意味をなさない。
現在のこの国の既に破綻したシステム(実際は破綻しているのだが、自分たちの利益のために見せかけだけ繕って若者を騙そうとしている)、「年功序列」社会の中で、自分のやりたいことをやるためにはどうすればよいのか、実際に転職などを経験した人の体験談をとりあげて説明している。
「ガレージから企業」した人達のようなアメリカンドリーム級の話はなく、努力すれば自分もこのくらい出来るのではないかと思わせるような身近な事例で溢れているのだが、よくよく考えてみれば、本書で取り上げられているような人達はやはり「スーパーマン」なのである。
安直な気持ちでまねしようとすると痛い目に遭うのでくれぐれも注意。


・・・。
まあ、このくらいか。
1か月以上経ってしまうとやはりあまり内容を思い出せない。