10/8である。
起きるのが遅いとゴミを捨てられなくなる・・・。
実はかなりイタイ。


上半期の評価が出た。
配属から何度か、そして今週も特に担当すべき仕事もなく、どうあがいても「ガンバる」余地の無い状態が続いていたが、まあ、(プログラム)初心者にしてはよくやったとのことでまずまずの評価ではあった。
5段階評価、と書いてあるところを小数点1桁まで付けるところに「大人の世界」を感じたりもしたが・・・。


体調優れぬまま季節の変わり目に入って、胃腸もご機嫌斜めらしい。
おまけに鼻・喉もぐずぐず言い出して・・・。
まあ、いつものことだけど。
体調良くなるの待っていたら死んでるわ。


ダレン・シャン9 夜明けの覇者

ダレン・シャン9 夜明けの覇者

9割方予測通り。
なんていうか、全何巻か解ってしまうとだいたいこの辺でこうなる、というのが予測できてつまらないな。
ただ1つ意外だったのは、この巻で消える人物とその消え方だけかな。
まあ、予想を裏切るような結末だと私のポイントは高くなる。
しかし、いつまでも賢くならない主人公は相変わらず。


センス・オブ・プログラミング! 抽象的に考えること・データ構造を理解すること

センス・オブ・プログラミング! 抽象的に考えること・データ構造を理解すること

最近easyな本ばかり(小説と新書(一部難解なものを除く)は私にとってeasyな本に分類される)読んでいたから、少しは実用書を読まなくては、と思い、読みさしの本書を強引に読了までもっていった。
研修中に読み始めたが、すぐに役に立つような知識が満載で、非常に勉強になった。
特に関数分けの目安や、関数の長さの目安、何パターンかで書けるものの中からどれを選ぶかという基準、命名規則など普通の言語入門書には書いていないような情報が役に立った(まだ十分に役立ててはいないけれども)。
上記のようなものは直接教えてもらうとか、内部資料として公開されていない(あるいはドキュメント化すらされていない)類のものであり、いわゆる「経験」によってしか身につけることの出来ない類のものである。
この分野に関する「経験」が圧倒的に不足している自分にとっては非常に有益な本であったと言える。
勿論、客観的に見ても有用な本という点では高い評価を与えることが出来る良書である。
文体もまあまあ面白いし。


図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」入門 (中経の文庫)

図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」入門 (中経の文庫)

いわゆる「あんちょこ本」の類。
このような本を蔑視していた時期もあるが、人生の短さ(特に自分の)、自分の書を読み理解するスピードの遅さ、自分の興味関心の拡散具合を考えると、このような本の力を借りなければとてもじゃないが死ぬまでに読みたい本の3割も読むことが出来ないと解ってからはむしろ積極的に活用するようになった。
ていうか、本を買う・探す(順番は逆ではない)のをやめればそのようなこともないだろうに。
肝心の原書は、新潮文庫2巻本で以前から棚の高いところに飾ってある。
確か「戦争の定義」(戦争は政治の一手段であり、相手をこちらの意思に従わせることを目的とする・・・云々)、「防御の優位」(攻撃か防御かと言われたらまず防御である)といったところまでは読んだ記憶があるのだが、その先は真っ白。


で(早く本題に入れよ)。
本書であるが、『戦争論』の要点をさらうには最良の書であると思われる。
但し、具体的な例として挙げられているのは著者の出身・専門の旧日本海軍(勿論著者がいたのは自衛隊の方)と古代ローマ(塩野七生の方が適切な解説をしているように思える)ばかりで、中盤以降はうんざりすること間違いない。
しかも半分ぐらいの例は「ん?論旨と具体例がかみあっていないのでは?」と思わざるを得ない強引なこじつけである。
ていうか。
戦争論』の解説よりも旧日本海軍の批判の方に重点が置かれているような気がしたのは私だけだろうか。
まあ、いずれにしても目的意識を持って読む分にはそれなりに役に立つ本。


やさしく学ぶソフトウェア開発技術者 '07-'08年版

やさしく学ぶソフトウェア開発技術者 '07-'08年版

麻奈本というらしい。
基本情報技術者試験の時にお世話になった。
というよりも、最初に通して読んだ本がこの本で、研修が始まる前に読んでいたおかげで研修の前半を乗り越えるのに大いに役に立った。
必要最低限のことを丁寧に解説しており、最初に読む本として最良の本であると言える。
ソフ開の勉強を始めるにあたり、最初は別の本を選んだのだが、容量の多さにモチベーションがなかなか上がらず、結局この本に戻ってきた。
始め、この本を避けたのは以前読了した基本情報技術者試験の本とかぶるところが多々あるだろうからという理由であった。
確かに、大いに「かぶって」はいたが、勉強のモチベーションを持続させ、最低限一冊は読み通せたという点で大いに貢献してくれたと言える。
同シリーズでは、『やさしいXML』が個人的に役に立ったので評価が高い。
JAVAC++も買ったが(あとは『やさしいオブジェクト指向』持っている)、まあまあ。
早くこの人の本は卒業したいところだが、とりあえず入り口で挫折させずに次のステップに進ませてくれた礼を言いたい(相応のお金は払ったので妙な気分ではあるが)。
感謝する。


マンダレイ デラックス版 [DVD]

マンダレイ デラックス版 [DVD]

ようやく見た。


なんていうか。
最初に感じたのはやや期待はずれだということ。
『ドックヴィル』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に比べて「衝撃」をあまり感じなかった。
・・・・・・。
まさか、慣れてしまった訳ではないよな。


たぶん途中からグレース自身の感情(情欲)が割り込んで来たので、そちらの方に注意がいきすぎて、そしてそれに対する反感が強くなりすぎて、起きた結果に対して「まあ当然だろう」と思ってしまったのが1つ大きな原因かもしれない。
グレース個人の感情は本作の理解を大いに妨げている。
ていうか、頼むから発情しないでくれ。
事情が入り組んで解きほぐすのが難しくなるから。
まあ、敢えて狙って入れたのかも知れないが。
複雑に事情が入り組んだ、といえばこの現実がまさにそうであり、そしてそれだけ現実を正確に描写しているということになる。
勿論そういう観点からとれば、評価は著しく高い。


全体を通してのイメージとしては、ラース・フォン・トリアーは黒人に対して厳しいな、という感を受けた。
というよりも前作の『ドックヴィル』と併せて考えると、「弱者」に対して厳しいという気がする。
そしてそれは私と意見が合致する部分である。
弱者は弱者であるという事実だけで無条件に手をさしのべるべき対象であるとは私は思わないし、彼も思っていないらしい(そしてこの点は小林よしのりの思想に通じるものがある)。
勿論、強者に対しても十分に厳しい。
が、「弱きを助け強きを挫く」という単純な論理だけは許容しない。
幻想を打ち破り、生の現実を見せつける。
その点が高く評価できる点である。


差別はそれだけで十分に悪であるが、差別される側もそれなりの努力をしなければその状態から脱することは出来ない。
同様に圧政も悪ではあるが、束縛される側もそれなりの努力をしなければその状態から脱することは出来ない。
以前述べたミャンマーにおける自由の抑圧に対する自分の見解もまったくこれと同じことである。
「それなりの努力」には勿論汗から血の汗、そして血そのものも含まれる訳であるが、この点に於いて「生命(生存)至上主義」との闘いが生じるのであろう。
命は手段か、目的か。
私は前者の立場にいる。


何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。
陳腐な言葉ではあるが、真実を語る数少ない言葉の内の1つである。
死んでしまえば何も得ることが出来ないではないか、という反論は真実を語っていない。
こう考えることができるだろう。
動物であるヒトとしての命、と人間としての命。
命には二つの側面がある。
後者を犠牲にして前者を保持することは出来る。
これが所謂「生命至上主義」である。
後者を犠牲にしてでも前者を保つことが大事という立場である。


これに反対する立場の者は(よい名が思いつかないのでとりあえず「生は手段である」といいう名を冠しておく)、前者のみ残された状態に意味を見いださない。
前者を失うことになったとしても後者を守ることに徹せよ、ということである。
本人にとっては前者が失われれば同時に後者も失われるが、生き残った者にとって、その者が後者を保ったまま死んだか、それとも後者を放棄したあと死んだかということではその者にたいする評価が大きく異なる。
すなわち自分の死後(の他人の評価)を自分の生命の維持(前者の保持)よりも優先させるということである。
これだけだと馬鹿らしいので、これに死に際する時の「自己満足」という観点を入れなければ「生命至上主義」に対する有効な論となることは難しいだろう。
私は勿論この「自己満足」という点から「生は手段である」という立場をとる。
死に際してどの時点まで意識を保っていられるか、そしてその今際の際において本当に自分が人間としての命を優先したことについて「満足」できるかということに関しては証明が不可能なことであるから、もはやこの立場は「美学」と呼ぶことしか出来ないが、それでも私は「生命至上主義」を醜いと断じる立場を堅持する。
だからこそ"Be elegant"なのである。


話が大きくそれたが、『マンダレイ』は前作『ドックヴィル』に続いて、語られた事実と真実との間のギャップ、ノスタルジーがノスタルジーでしかないこと、人間の本性、アメリカという国の生の姿、またアメリカが抱えている病気について多くの示唆を与えてくれる良作である。


Dream Field

Dream Field

「君がいた物語」が、良い。
このアーティストの歌は、歌詞の大半が日本語として破綻している(「あんなに一緒だったのに」って誰が誰とどんな点で一緒何だよ、とか)が、曲と声が良いので聞けるというなんとも評価しづらいものである。
が、まあ、聞く分には問題ない。
曲調は好きだし。
何が良いかと言えば、電子音の間に挿入される弦楽器の使い方が良い(「あんなに一緒だったのに」)。
SEEDは良い曲を使っている(Vivian or Kazumaのmomentとか、T.M.Rinvokeは微妙かな。後は知らん)のにストーリーがあれでは、ね(今なら読んだ後だから堂々と批判が出来る)。