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橋の下に広がる光景は言葉による形容を受け付けないほど輝いていた。
足を動かすことが躊躇われるほどであった。
まるで何かの小説の一部みたいなもったいぶった書き方をするな(小説なんて書かないけど)。
しかしそんな生命の輝きがみなぎる中で頭の中に葬送曲を流しているこいつはよっぽど死に神とかタナトスとかに魅入られているのだな。
やさしい君が躊躇わずにゆけるように
君を飾る花を咲かそう by GARNET CROW
最も暑い時間帯に出かけていったのには訳がある。
天気予報の「晴れ」の時間帯に外出したかったのだ。
結果、いつまでも去ろうとしない夏の暑さとお昼を共にすることになった(尤も、その暑さのせいでこちらは何も受け付けないんだけどね)。
あ・の・変化球め
コンチクショウ
はあっ、はあっ
失礼。
いやあ。
未だにまともに打てませんねぇ。
変化球。
単体だったら勿論、しばらく打てばタイミングは合ってくるのだけど、ストレートと混じるともうお手上げ。
また素振りでもはじめようかしら。
それにしても。
胃薬飲んでまでバッティング続けるかね?
その根性を別のものに生かせばもう少しましな生き方が出来るようになるんじゃないかしらん?
話は変って(おおっと!)、初めてアイロンというものをかけてみたが、あまり上手くいかなかった。
それどころか2枚ほどシャツにダメージを与えてしまったようだ。
これってどうやるんだろ?
以上、「生きる力」も気力もないnullusでした。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/11
- メディア: 単行本
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『美丘』を読んだとき、危険な予感がした。
『池袋ウエストゲートパーク7』を読んだとき、「あ、これはいかん」と思った。
だが、これほどひどくなっているとは思わなかった。
耽美小説という評価すらつけることが出来ない。
これはただの春本である。
そこら辺のキオスクに(しかし残念ながらこの「島」にはそこら辺にキオスクがないのでした)売っているカストリ(おおっと、失礼)となんら代わりはない。
・・・。
どうした?石田衣良。
このままだと私から見放されるぞ(まあ、私なぞに見放されたところで何の損失にもならないのだろうが)。
妄想は、せめて自分の中に止めておきなさい(人のひと言えるか)。
少年には何も必要ない
ただ少年であること
それだけで欲望が満たされているのだ
いや、欲望という言葉は少年には相応しくない
欲望とは渇きだからだ
少年の心は
少年であること
ただそれだけで潤っている
そこに渇きの入る余地はない
ううん。
危ない。
だんだんプラトンに近づきつつある。
危険な兆候だな。