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日曜のこの時間は大抵後悔している時間だ。
残された少ない時間でどれだけのことが出来るか。
何かを成し遂げるにはあまりにも短く、ただ消滅を待つにはあまりにも長い。
ただ一つ言えることは、全ては既に終わったということだけだ。
本体から外れ落ちた車輪はただひたすら回り続ける。
斃れるその時まで。
- 作者: 唐沢寿明
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1996/04
- メディア: 単行本
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最初に見たのは大河ドラマだった。
何かものすごいオーラを感じた。
特に眼の力が凄まじかった。
「こいつはただ者ではない」と思っていたが、本日その考えが正しかったことが証明されたと感じた。
ここに書かれていたことが事実であるとするならば(世界は物語であるから「事実」と「虚構」の差は当人が決めればよい。従ってこれは私にとって紛れもない事実である)、武田鉄矢、富野由悠季、浅田次郎等に並ぶ「権力への意思」の具現者をまた一人発見したことになる。
かくも美しい物語を紡ぎ出すものたちに最大限の敬意を表する。
世界が滅びるとすれば、それは環境崩壊でも最終戦争でもない。
物語の消滅である。
バイストンウェルを語り継ぐもの