1人で十分でしょ
- 作者: アンディ・アンドルーズ,弓場隆
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2011/03/16
- メディア: 単行本
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著者:アンディ・アンドルーズ( 弓場隆:訳 )
■評価:不可
物語:× 情報:△ 斬新さ:× 意外性:× 含意の深さ:△ ムーブメント:× 構成:× 日本語:○
お勧め出来る人 :−
お勧めできない人:自己有用感を得たいと思っている人
■所感
素材が悪すぎる。
何故「20億の人々を救った」物語に固執し続けているのか解らない。
つかみとしての提示だと思ったら最後の最後まで引っ張られた。
これでは「あなたが生きていることは決して無駄にはなっていないんだよ」という本書が目的としているメッセージは伝わらない。
かえって、「ああ、このぐらいの貢献をしないといけないんだ。自分には到底無理だ」と思わせてしまう。
これを読んで「すばらしい」と感じた人は、間違いなく「自分に自信があり、自分が生きていることに価値があると信じており、そのことを何らかの形で感じ取っており、世の中の出来事に関心があり、その中に自分も関われているという実感を持っている」ような人である。
即ち、本書が対象としたい人と正反対の人である。
本書は何から何までが間違っている。
素材の取り上げ方1つでここまで駄目な本を作れてしまうのか、ということに愕然とさせられた。
■読了日
2011/04/14