この国が滅びる本当の理由

低成長・成熟社会へとシフトし、経済のグローバル化が進む中で、この国がいつまでも沈んだままなのは、高コストの「ワーカー」を大量に抱えているからである。
そしてそのような「ワーカー」を大量生産してしまったのは、明らかに教育の失敗なのであるが、その責任を問おうとしてもいったい誰に帰せば良いのか解らない。
何せ30年も前の話である。
強いて言えば30年前の政治家・官僚となるのかもしれないが、あくまで彼らは目先の負担のことしか考えてこなかった国民の「民意」を反映し続けて来ただけであり、結局天に唾しても自らに跳ね返って来るだけである。


しかし、この問題が(ようやく)表面化した現在でさえ、国民は目先の負担(消費税!)のことしか考えていないことが先の選挙でも明らかになった。
前回の自民党総裁選の時にも書いたが、誰も「教育」について論じない。
ともかく目先の負担を誰に押しつけるか(最近になってようやくこの国の民は「負担」を避けることが出来ないことだけは受け入れるようになった)、それだけ。
そんなこと心配しなくても、この国は滅びます。


今から志のある政治家と官僚がタッグを組んで(ほとんどあり得ない話だが)、「福祉」の分も「教育」にお金をつぎ込んで(誰か「米百俵」の話をしていたな。もう忘れ去られているようだけど)、新しいものを自らの手で生み出していく真の「クリエイター」を育成するような教育改革を行ったとして、その成果が出るのが早くても20年。
それまでこの国の貯金が持てば、の話ではあるが。