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水木しげる ゲゲゲの大放談

水木しげる ゲゲゲの大放談

書名:水木しげる ゲゲゲの大放談
著者:水木しげる


■評価:可
  情報:○ 新規性:△ 構成:△ 日本語:○ 実用性:ー
  難易度:易 費用対効果:× タイトルと内容の一致:○
  お勧め出来る人・用途 :水木しげるその人個人のファン・水木しげるの人生観について知る
  お勧めできない人・用途:水木しげるの作品のファン・作品の作者の人柄に触れる


■所感
 水木サンはどうしてそんなに下ネタ、というよりも、しものネタ、がお好きなのでしょうか。
 私には理解しかねます。


 と、完全にこれは好き嫌いの水準になってしまうが、残念ながら私はこのお話にはついていけない。
 本書はそんな...なネタがお好きな水木サンの好みが全面に展開されている文字通りの「大放談」。
 そういうのが気にならない人は読むとよいが、そういうのがダメな人で、水木しげるの作品のファンがこの対談本を読むと、やや、いや、かなり幻滅してしまうかもしれない。


 妖怪(目に見えないもの)に対する態度、人生に対する態度などには共感できる点もあるのだが、肝心の根の価値観の部分は、私はこの方とはあまり合わないと感じた。
 私はそんなに寝ていたいとは思わないし(朝起きる度に罪悪感を感じる)、あまり長生きしたいとも思わない。
 快楽主義者でもない。


 この辺りは価値観の相違なので、人によっては私とは異なり、大いに共感することもありうる...のかも知れない。
 たぶんその方と私とは価値観において相容れない方だと思うが。


 『ゲゲゲの女房』は美談であり、奥様の人生観にはかなり共感するものがあったのだが...。
 やはり私は美しいものでないと好きになれないらしい。
 どうも泥臭いのはいけない。


■読了日
2010/07/08