伝説のジャーナリスト
- 作者: 田原総一朗
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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著者:田原総一朗
■評価:良
情報:◎ 新規性:△ 構成:△ 日本語:○ 実用性:○
難易度:易 費用対効果:○ タイトルと内容の一致:○
お勧め出来る人・用途 :田原さんの取材術についての本を読んだことがない人・田原さんの取材の極意を学ぶ
お勧めできない人・用途:田原さんの取材術について何らかの本を読み内容が頭に入っている人・新しいノウハウを得る
■所感
基本的には、6年前に出版された『僕はこうやってきた』と同じ内容。
- 作者: 田原総一朗,矢崎泰久
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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- 徹底的に取材対象を調べる
- 馬鹿に徹する(知ったかぶりをしない)
- 粘り強く取材し続ける
といったところ。
本書ではこれに
4.こちらも本音でぶつかる
が加わったくらいか。
「取材術」という観点では、新しい知見はあまり見られないが、そこはさすが我らが田原さん、読み手を退屈させることのない生情報がたくさん盛り込まれている。
小沢一郎に関する話は、端々はどこかで田原さん自身がおっしゃっていたことで、聞き覚えのある話であるが、1つにまとめてみると、なるほど、細川連立内閣というのはそういう意味を持っていたのか、と目から鱗となる。
(単に私が不勉強なだけなのかもしれないが)
他にも、「戦争に負けてよかったか」というテーマで小学生をディスカッションさせた話など、いくつか興味深いエピソードも盛り込まれている。
『僕はこうやってきた』を読んで内容を覚えている人にとっては、やや繰り返しに聞こえるかも知れないが、費用対効果という観点からも、読んで損はしない本である。
同書を読んだことのない人なら尚更、読むべき本である。
マスコミ志望の人には特にお勧め。
ふふふ、Amazonから教えて貰わなくても、田原さんの新刊ならすぐに見つけてしまうのだ。
(と自負していたら、直近で1冊見逃している本があることに気がついた。新書。田原さんは基本的に単行本をお出しになる方なので、そこのチェックは確かに甘かった。私もまだまだ)
[3/7 追記]
サンデープロジェクトで紹介される前にもう読了・評価済みだったのは、田原さんを尊敬する者として少しだけ誇らしかった。
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そんなの邪道でっせ。