鬼に笑われてもやらなければならない議論
田原総一朗 責任編集 オフレコ!スペシャル 2020年、10年後の日本 「坂の上の雲」の先に何が見えるか?
- 作者: 田原総一朗
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2010/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者:田原総一朗責任編集
■評価:良
情報:○ 新規性:◎ 構成:△ 日本語:○ 実用性:△
難易度:易 費用対効果:○ タイトルと内容の一致:○
お勧め出来る人・用途 :日本の閉塞環境を打破したいと思っている人・自分にはない新しい視点を学習する
お勧めできない人・用途:野党根性を持った人・とにかく批判をする
■所感
10の対談が収められているが、個人的に興味深く読めたのは、ちょうど半分の5つ。
やはり1番ヴィヴィッドで、有意義な議論は、竹中さんと榊原さんとの鼎談。
このお2人は、
- 論旨明快
- 論理明快
- 現実志向
- 積極提案
で、お話を伺うと、必ず収穫がある。
(サンプロでもいつもそう)
常に新しいアイデアを抱えていて、その提案には驚かされることも多い。
その他の面子をみても、「さすが『人脈の』田原さん」というところで、とても1つの雑誌とは思えないほどのメンバーを集めて、質の高い議論をしている。
月尾さんや香山さんは、ちょっと趣味に走っている感があったが、まあ、本誌のテーマからは外れていないので、良いか。
それにしても、河野太郎は、いったい何をしたいのかよくわからないな。
渡辺喜美ほどでなくてもいいので、「私が総理になったらこれをやる」というのを明確に打ち出してもらいたいものである(出来れば教育について)。
他には、三木谷さんのインタビューを初めて目にしたが、さすがに面白いことを考えていらっしゃる人だと感じた。
堀江さんもそうだけども、これからはこういう人たちが活躍をしていくような状態にならないと、この国の未来はない。
一読の価値のある1冊なので、是非。
しかも、今が旬の話題なので、今、すぐに、是非。