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- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: DVD
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監督:細田守
良かった。
非常に。
久しぶりに見応えのあるアニメーションを観た。
非常に完成度の高い、良作。
前半のテンポの良い展開と、後半のシリアスな場面の見せ方、メリハリが効いた演出でとても良い。
評判にあるように、確かに、影がついていない。
そのせいか、マンガが動いているかのような絵だったが、それでいて奥行きが感じられ(これは構図のうまさか?)、動きにも躍動感があった(こっちは演出のうまさか)。
物語も良い。
個人的には最後の30分が長く感たが。
(お約束感が・・・まあ、視聴者のカタルシスとしては必要なのかも知れないが、個人的には「飛んだ」ところから先はもう解っているのでいいや、と思った。この辺りは趣味の問題か。まあ、ハリポタの最終章よりはましなのは、この作品の作者が日本人だからなのだろう)
やや、台詞の棒読みが(特に主役2人の傍白の部分が・・・)目立つのが気になったが、これは最近流行の(?)「敢えてプロを起用しない」というスタイルなのか。
(wikiの情報を見る限りでは、そのようだ)
だが、台詞の掛け合いや叫びのシーンはむしろ生々しさが伝わってくるのでかえって良かったようにも思う(作品の出来が良すぎるせいかも知れないが)。
この流れだと、これからは、傍白の部分だけ担当する声優さんとか出てくるのかもしれない(自分が監督だったらそういうことを考えそうだ。「歌○サラ」ならぬ「ナレ○琴」か)
ちなみに、先に原作の方を読んでしまっていたのですが、これは失敗した、と思った。
しかけもオチも全部解ってしまっていたので。
その点は残念に思った。
が、それでも十分に心動かされるよい作品だった。
未だ観ていない方は是非。
ハンカチ、用意していた方がいいかもね。