何故私は定額給付金を受け取らないのか。


それは、この政策が経済政策としては完全に間違っているということに対するプロテストのためである。
いったいこの国の政治家は歴史を勉強しているのだろうか?
地域振興券」という大失政は、ほんのわずか10年前のことであるというのに、また懲りもせずに同じような過ちを繰り返そうとしている。
あきれてものも言えない。


勿論、私1人受け取りをボイコットしたところで、政治的には何の意味もない。
影響力もまったくない。
だが、これは私自身の美学の問題である。
受け取るだけ受け取って、「こんなもの」と批判するような図太さはあいにく持ち合わせていない。
私は、私の主義主張を貫くために自らの利得を敢えて捨てる。
私はファンダメンタリストである。
主義主張を貫くためなら自らの犠牲などまったく厭わない。


というわけで、いつぞややってきた定額給付金の通知は、これから先ずっと私の書類ばさみの中に挟まったまま失効の時を待つことになるのである。