いとしのヒナゴン 下 (文春文庫)

いとしのヒナゴン 下 (文春文庫)

書名:いとしのヒナゴン<上><下>
著者:重松 清


■所感
まあまあ。


大学のゼミ(サブゼミの方)の先生に江口克彦さんが本(漫画)を出したとご連絡を差し上げたところ、「地域主権について書かれた本ならこれを読んだか」ということで勧められたので早速読んだ。


なかなか面白いストーリー展開で、まずエンターテイメントとしては○。
(重松清は正直食わず嫌いだった)
ただ、あまり上品でない話が目立っていたのが残念なところ。
私はあまり下世話な話が好きではない。
加えて私も緊張には弱いので、あまり他人事としてとらえることができなかった。


肝心の地域主権という観点から評価しても、なかなか考えさせる内容であった。
地域にとって、合併する方がよいのか、それとも財政的に苦しくても独立を保つ方がよいのか、或いは第3の道はないのか、各地域のことを考えている地元の志ある者たちがそれぞれ苦闘しているさまが良く描かれていたように思う。


※読了から日が経つので、これ以上突っ込んだ話は記憶違いの危険性があるので避ける。
地域主権を考える際にはもう一度重要な箇所を読み直して争点を整理したい、と備忘には残しておくことにする。


■読了日
不明