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するどい「質問力」! 図解問題を1秒で解決する

書名：するどい「質問力」! 図解問題を1秒で解決する
著者：谷原誠

駄本。

場面ごとに、「具体的にこういう質問をすべし」といったことが書かれている本だが、あまり役に立つような内容ではない。
本書のタイトルは「質問力」であり、「質問の仕方」ではないのだから読者が本書に求めているのは具体的な質問の中身ではなく、質問の組み立て方の本質だと思う。
が、上記の通り、そのような本質の話は抜きで、とうてい役に立ちそうもない小手先の技術だけが羅列してある。
これでは、使えない。

「質問の仕方」が解らなくて困っている人は一読して得られるものがあるかもしれないが、タイトルのような「質問力」を身につけたいと思っている人が本書を読んでそれをそのまま実践したとしても、相手には本書が謳うような「賢い人」ではなく、「何か勘違いしている人」としか思われないだろう。

「質問力」の本はこれで２冊続けてハズレをひいている。
それだけ難しいんだよな、「質問」っていうのは。
質問のスペシャリスト田原さんがいかに偉大な人であるかがよく解る。
(田原さんの「質問力」に関する本は既読。田原さんがあまりにも偉大すぎるのと、その本はいかにして難攻不落の相手からビビッドな情報を引き出すか、という観点から書かれた本だったので、ビジネスシーンでの「質問」という意味では直接役に立つものではなかった。勿論、大いに勉強にはなる本だったが)
(ちなみに、これ↓)

田原総一朗の聞き出す力―仮説を立てられる奴が生き残る! (Seiwakai Library)