セオリー・オブ・スタイルシート (Quick Master of Web Technique)

セオリー・オブ・スタイルシート (Quick Master of Web Technique)

書名:セオリー・オブ・スタイルシート (Quick Master of Web Technique)


最近easyな本(絵本とかなんちゃって新書とか)に逃げているな、と思われていたとすれば心外で(いや、逃げていただろ。ブログにも書いているぞ)、一応毎日技術書の類も読み進めてはいる。
これは自宅で読んでいた本。<いいから書評を書け>


[8/28追記]
やや玄人向けの書き方だが、基本からしっかりと説明している良書。
W3Cの定義に乗っ取り、原理・原則を重視した内容になっている。

しかも既存の定義に飽きたらず、「本来はこうあるべき」という意見を述べたり、前回はこうだったが今回はこうなったという経緯を述べたりと積極的に仕様について考察がなされている。
有名ブラウザの対応状況や、表現の違いなどにも言及があり、クロスブラウザ対策をしている人にも役に立つ。
技術書の鏡のような本。


ただし、素人には取っつきづらい(勿論私にも)。
特に、「難しい理論はいいから、とにかくスタイルシートを使ってWebページが作れるようになりたい」という目的を持っている人は本書を読むべきではない。
そのような人はさしあたりアンク社の『ホームページ辞典』あたりがすぐに使えるので良いだろう。


私の技術水準や仕様理解、経験では、本書の全てを吸収しきれなかった。
また、折に触れて、必要な箇所を精読することで理解を深める必要がある。
そういう「リファレンス本」としても役に立つ本。


しっかりとしたスタイルシートでHPを組みたい人、技術者(全般)、は手元に置いておくべき1冊であろう。
しかも、出来れば1度は通して読むべき。