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- 作者: ワイルド,Wilde,福田恒存
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/05/16
- メディア: 文庫
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著者:ワイルド, Wilde,(福田恒存:訳)
同期の方から貸して頂きました第3弾。
貸していただいた方には非常に申し訳ないのだが、退屈、の一言。
討論番組見ながら読んでいたせいではないと思うが、話の展開も結末も意外性がなくてつまらなかった。
ワイルドってよく聞くけどこんな退屈な台本を書いていたのかと失望することしきり。
うーん。
別に話の筋を知っていたからじゃないよな、この退屈さは。
『リア王』なんて何度読んでも感動するからなぁ。
ただまあ、話の筋を知っていたという点は、新奇さという観点からするとマイナスだったのかもしれない。
あれ?ヨハネの首を要求するようにって唆したのはヘロディアじゃなかったっけ、なんてどうでもいいことばかりに気をとられていたから。
本書の筋とも芸術性とも趣旨ともまったく関係のないことだが、支配者は意外にこういった「預言者」なるものを殺すことを躊躇うのだなということを考えた。
かのピラトもイエスの処刑に乗り気じゃなかったらしいからね。
やはり統治者として政治的な勘が働くのだろうか。
もっともいずれもキリスト教の話だから、単に男性優位の物語を創ろうとしてそうなったのかもしれないけど(あるいはユダヤ人を貶めるためにわざわざピラトを擁護してみたのかもしれない)。
まあ、歴史なんてそんなものですよ。