苦しい。
この苦しみの正体に<わたし>はたぶん気づいている。
しかしきっと、死に至るその時まで、<わたし>はそれを隠し続けるだろう。
曝かれても否定し続けるだろう。
私に訪れる破滅の予感は、おそらく他でもない、この<わたし>が私にとって致命的な過ちを犯すことの予感だったのかも知れない。<わたし>がそれを受け入れることが出来るようになる日まで、私は苦しみ続けるしかない。
もし死ぬまで受け入れられなかったとしたら、その苦しみは死の直前まで続くということだ。
しかし、それは甘んじて受け入れるしかない。
他でもない、<わたし>がその原因なのだから。

すべてから逃れることができても
私だけからは逃げることは出来ない


解散という事実を最も惜しんでいるのが他でもない自分なのかも知れないという皮肉に呆然としている。