Javaチュートリアル 第4版 (The Java Series)

Javaチュートリアル 第4版 (The Java Series)

  • 作者: シャロンザクァワ,ジャコブロイヤル,アイザックラビノビッチ,マークホーバ,トーマスリーサ,スコットホンメル,Sharon Zakhour,Isaac Rabinovitch,Thomas Risser,Jacob Royal,Scott Hommel,Mark Hoeber,安藤慶一
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本
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書名:Javaチュートリアル 第4版
著者:シャロンザクァワ, ジャコブロイヤル, アイザックラビノビッチ, マークホーバ, トーマスリーサ, スコットホンメル, Sharon Zakhour, Isaac Rabinovitch, Thomas Risser, Jacob Royal, Scott Hommel, Mark Hoeber(安藤慶一:訳)


ようやく読み終えた・・・って読んだんかい!
ええ、だいぶ時間がかかりましたが。


Javaのレベルアップにと手を付けたのだが、果たして力はついたのだろうか。
少なくとも後半200頁(全体で600頁超)は「読むために読む」状態になっていて、ほとんど身についていない。
具体的なコードも本文に引用されているものは読んだが、URLを辿ってまで読もうとは思わなかった。
せっかく本の形で出版したのだから(本書はオンラインで無料で読むことも出来る)、全部載せろよ。
jarの話を抽象的に語られても実力がつくわけではないし、アップレットは触ったこともないからまったくイメージが湧かない。
JNLP(Java Web Start)に至っては、読み終えた今でもそれ何?状態。


まあ、以上の話は単に私の知識・経験の不足が原因であるとして。
本書はチュートリアルと銘打っているが明らかに中級者向け。
序盤はそれこそfor文の書き方レベルの話が丁寧に載っているのにも拘わらず、「コレクション」の辺りから初心者向けの説明が姿を消し、代わりに『effective Java』に書かれているような高度な実装よりの話が散見されるようになる(勿論私のレベルでは半分ぐらいしかわからない)。
要は、中途半端なのだ。


テキストとしては完全に×。
勿論、3か月くらいかけて、しかも専任の講師がついて・・・という形での学習をするのならまだ使えるが、独学にはむかない。


全くの初学者なら『Javaの絵本』から始めた方がよい。
そこからのステップアップなら『やさしいJava』『情報処理技術者テキスト プログラミング入門Java』『独習Java』などいくらでもある。
敢えて本書を読む必要はない。


ところどころ有益な情報があったので、途中で放棄する決断が着かず、結局最期までずるずる読んでしまった。
リファレンス本として手元に置いておくならばまあ、悪くはないといったところか。
しかしリファレンス本ならそれこそ『プログラミング言語Java』や『コアJava』などの優れた本があるから、本書はますますその立場を失う。


どうでもいいが、値段が高く、なかなか古本が見つからない(古本に出されているものは古くて役に立たない)技術書。
やはり事前に何らかの情報を得た上で購入を決めたいものである。
個人的には本書はお勧めしない。