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夢を見る。
それもやたらはっきりとした、現実味のある夢ばかり見る。
目覚めてすぐは、果たしてあれが夢なのか、今が夢なのか、解らなくなる。
まさに胡蝶の夢である。
しかし、夢の中身は蝶になって優雅に空を舞う、というものではない。
最近よく出てくるのは家族である。
特に死んだ祖父をよく見る。
祖父が死んだ時、私は泣かなかった。
祖母が死んだ時、私は泣いた。
その差はなんなんだろう。
祖母が死んだ時は私は中学生だった。
祖父が死んだ時、既に大学生になっていた。
私はいわゆる「おばあちゃんっ子」だったらしい。
祖父にはどこか怖いイメージがあったが、嫌いではなかった。
しかし、年齢の差でも感情の差でもないと思う。
感情を否定し、それを殺してしまおうと思ったのは中学生の頃だった。
大学生の時にはもう立派に「ひねくれて」いた。
祖父の死の時には「感情の動かし方」をすっかり忘れていた。
殺された感情たちはどこへ行くのだろう。
それが最近解ってきたような気がする。
もちろん、化けて出てくるのだ。
それが夢という形で表れてきたに過ぎない。
抑圧された感情は私の前に現れ、「カタルシス」を要求している。
どんなに頑なな者も「自分の内なる声」の前には無力である。
しかし、そのような要求を、私は拒む。
私には感情がある(に違いない)。
私は「肉親への情」や「人を大切に思うこと」、また実際にそのような感情にとらわれている人の気持ちが分かる(に違いない)。
私は「人を愛すること」「狂おしいほどにその人を思うこと」、また実際にそのような感情にとらわれている人の気持ちが類推から理解できる(に違いないが、私自身がそのような感情にとらわれた記憶がないので本当には解らないかも知れない)。
拒むことは簡単だ。
受け入れることこそ難しい。
そして、わたしにとって拒むことは苦痛なのだろう(<わたし>はわたしのことなど理解しようとも思わないが)。
夢を解析すればそれが「わたし」にとっても苦痛であるということは明白である。
しかし、<わたし>は頑なにこれを拒む。
何故、と問われても「受け入れることは醜いから」としかいいようがない。
そう、これは<わたし>の美学であり、プライドの問題なのだろう。
それが幻想に過ぎないことは解っている。
何の価値も無いことも解っている。
しかし、それでも。
私は世界を拒絶する
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美しい女(ヒト)が嫌いだ
美しい女(ヒト)は僕を不安にさせる
美しい女(ヒト)は僕の心をかき乱す
美しい女(ヒト)は僕の思考の邪魔をする
美しい女(ヒト)は卑怯だ
美しい女(ヒト)は与えず、ただひたすら奪っていく
美しい女(ヒト)はただひたすら美しい 僕が美しい女(ヒト)を思うことで醜くなっていくのと違って
全ての美しい女(ヒト)に死を
僕に平安を
いなくなってしまえ 歓びもいっしょに
あなたがいなけりゃ悔しさに泣くこともない
何もない 思い切り 叫ぶことも YOU & I byB'z