時間もコスト
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/08/09
- メディア: 雑誌
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■評価:優
情報:○ 新規性:△ 構成:○ 日本語:○ 実用性:◎
難易度:普 費用対効果:◎ タイトルと内容の一致:○ 注目記事:あり
お勧め出来る人・用途 :忙しい人・最近の政治思想、経済思想のエッセンスを短時間で把握する
お勧めできない人・用途:実学に関心のない人・純粋な思索としての哲学について最近の動向を把握する
■所感
今話題のサンデル教授のインタビューから、『What I Wish I Knew When I Was 20』で有名なティナ・シーリグさんのインタビュー、竹中さんや野口さんの経済評論、大前さんをはじめとするオピニオンリーダーたちによる推薦書の紹介など、盛りだくさん。
よくもまあ、これだけの人たちを揃えられたものだ。
費用対効果を考えるとかなりコストパフォーマンスは高い雑誌となっているので、これは買い。
人から借りて読むのも良いが、気に入った記事だけでもとっておく価値のある内容となっている(書の紹介なども良い)ので、是非自分で購入することをお勧めする。
私が良いと思った記事は、竹中さんとティナ・シーリングさんのインタビュー記事。
メインの特集の方は少し前に出た、『経済倫理=あなたは、なに主義?』から引っ張ってきたもので(2/5くらい読んだところで読みさし状態のまま放置している)、あまり新鮮さはなかった。
- 作者: 橋本努
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 単行本
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サンデルさんは・・・やはり予想通り、かなり浅い議論をなさる方だと。
『これからの「正義」の話をしよう』を購入すべきか否か(非常に嫌な予感がしたので)迷っていたところ、本記事で「あ、ようはコミュニタリアンなのね、この人は」ということが解り、つまり結論としては同書は不要のしょであることが判明した。
私にとってはそれだけの情報でも費用対効果としては十分(書籍の購入価格&読了までに必要な時間をコストと見なすと多大なプラス)であった。
実学重視の内容になってしまっているので、残念ながら本誌は「哲学」や「思想」のカテゴリに分類することはできないが、最近の「政治思想」「経済思想」とこの国の政党(政治)のマッピング、それから自分のよって立つ立場(経済思想上の)を整理する上で、有益な指標を示してくれる良書。
推薦図書も厳選されていてとても良いので、是非購入されたし。
ぱらぱらとめくるだけでも十分に価値のある1冊。