覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

書名:覚悟のすすめ
著者:金本 知憲


「アニキ」には申し訳ないが、駄本。


伝えたいことがよく解らない。
「常日頃から最悪な事態を想定し、覚悟を決めてこれに臨め」
それは解る。
そして、私自身もそう思って行動している。
勿論プロ野球選手である「アニキ」ほど徹底して出来てはいないが、自分の無能を補うために必死で努力はしている。
それで?というのが本書の正直な感想。


「アニキ」のすごさは解る。
しかし、それだけである。
従ってそれだけで十分、「アニキ」LOVEという人は、本書を読んで大いにその「アニキ」愛を深めて欲しい。


広島を出られたときは、「何故?」と思ったが(広島は良い選手を育てては他球団に献上して回っている。嘆かわしい)、そういう事情がおありになったのか。
それはさすがに「アニキ」の方が筋が通っている。
その後の広島の低迷を見ているファンとしては未だに残念なことではあるが・・・。


しかし、「アニキ」は正直な人だ。
「連続出場イニング」はご本人も周りも「止めたくても止められない」状況になってしまっているので続いている、と暴露してしまった。
(大丈夫だろうか?)
ただ、元々のきっかけとなった「アニキ」の原点については、さすがに素晴らしいと思った。
「アニキ」のプロ論、そしてそれを実践するための努力には、敬意を表する。


「アニキ」のファンのための本。
「アニキ」ファンは読むと良い。
少なくても「アニキ」の生のメッセージは聞くことが出来る。