書名:課長島耕作 (2)(3)
著者:弘兼 憲史


1巻よりはだいぶまともになってきた。
相変わらず絡みばっかりで辟易するが・・・。


それにしても最初にいきなり、アメリカ編なのは意外だった。
てっきりドメスティックな作品だと思い込んでいたので。
一応グローバル企業なのね。
しかし、取材がしっかりしているのでそれなりに面白い。
著者の談にもあるように、「1ドル100円の時代がくる」という著者の見込みは的中しているし。


キャリア、経営は勿論のこと、人間関係、人間心理に関すること、それからほんの少しだけ(ビジネスパーソンから見た)経済のことなど、参考になる情報や示唆が盛り込まれているな、と。
妻に見放されるサラリーマンの悲哀だとか、やさぐれたり飲んだくれたりしたくなる状況だとか、出来ることなら無縁でありたいようなことまで盛りだくさん。
基本はエンターテイメントだが、広く長く読まれているのにはそれなりの理由があることは解った。