書名:人生で必要なことは、すべて「ドラえもん」が教えてくれた。
著者:横山 泰行


駄本。
コーチングの本なのだが、これまで読んだコーチングの本の中で最も役に立たない本。
要は、ファンブック。


まあ、タイトルが大袈裟なだけで、もう少し謙虚なタイトルを付ければ少なくともドラえもんが好きな人(私も含めて)からは好意的に読まれたのだろうけど。
ドラえもん』をコーチングの物語として捉える視点そのものは斬新だといえる。
また、本書で述べられていることに大きな間違いはない。
ドラえもんのび太にとって最良の「コーチ」だった。
それは間違いない。
やはり、少々タイトルが大袈裟過ぎたのかも知れない。


確かに、思い入れのある作品のあらすじを振り返るのは非常に楽しい。
本書を読みながら感動的な話を思い出して感慨に浸ることは出来るのだが、単にそれでおしまい。
久しぶりにどっぷりとどらワールドに浸りたい人は読んでみてもよいだろう(同著者の『ドラえもん学』よりはこちらの方がお勧め)。