数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)

書名:数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する
著者:岡嶋裕史


結論から言うと、実用書としては不可。
読み物としては可。


データマイニング」って何?、という人が入門として読むにはよいかもしれないが、あくまでさわり程度の読み物に過ぎない。
確かに、日常の「ちょっとした」ことの分析としてやってみるものとしては面白いかも知れないが、実用性はほとんどなし。
『暗証番号はなぜ4桁なのか? 』もそうだったが、この人の書く本は、軽いものが多い。
読みやすいのは良いことであるが、少しでも知識のある人にとっては、かなり物足りない。


費用対効果から考えると、実用書としてはかけたコストに見合うだけの知識・理解は得られないのであまりお勧めしない。
単に面白い読み物が読みたい、暇つぶしがしたい、というならば、まあ読んでも良いのだろうが、面白いだけなら他に良書がいくらでもあるので、敢えて本書を読む必要はない。
雑学本を読む感覚で読むならば、まあ、満足はできるだろう。
その程度。