東京レポート3-5

雨♪
あめあめ♪
るんるん♪♪
んなわけあるめぇ!


・・・・・・。
大変失礼いたしました。


この日は、上京して初めてお昼まで予定がない日になった。
いや、正確には前日もその前の日も人と会う予定はなかったのだが(そしてこの日はむしろお昼から人と会う予定が入っていたのだが)、一応計画していた予定が(まあ全部本だけど)あった。
当初予定でやり残していたことと言えば、「バッティング」と「自転車屋で次代愛車候補の選定」であるが、そのどちらも行わないことにした。
理由は、お金と雨、である。
その両方の用事は、宿泊先から歩いて30分くらいのところで果たすことが出来る用事である。
だが、ここが重要な点なのだが、そこには歩いてしか行けないのである。
(車は苦手だし、第一予算オーバーなのだ。自転車は勿論持ってきていない)
で、雨。
しかも財布はスッカラカン
というわけで、あっさりと断念した。


東京での予定はこれで、この日の昼に人と会う約束と、夜の会食で見事完結(どこがどう「見事」なのかは頼むから聞かないで欲しい)、ということになったので、後は時間をつぶすだけ。
体調も良くないので、出来ればどこかに籠もりたかったが、あいにく宿泊先はビジネスホテル。
朝は10:00にもなれば、もう出て行かなきゃならない(そうしなきゃ寝具すら取り替えてもらえない)。


で、こうなったらそこにいくしかないっしょ。
そう、例の喫茶店ですよ。
(そこがどんな場所なのかは、前回のレポート)
こちらの都合で、お昼に会う予定の人との会合場所もこの店にしてしまったので、後は待つだけ♪


となると、何か物足りなくなるんだよな。
(おまえ本当に体調悪いのか?)<悪いのは確かなんだけどね。心が身体に全く配慮しないらしいんだよ、この人は>


で、せっかくだからといって、喫茶店を素通りして母校の大学まで歩いていった。
雨の中。
目的は・・・。
(どうせ本なんだろ)
当たり
(┐( ̄ヘ ̄)┌)
生協の書店でも覗いてみようかな、と。
勿論、覗くだけ・・・。
(まあ、無理でしょうけど)
あ、ちなみにこの人にほんの一欠片でも愛校心があると思った人。
まだまだだね。
(あんた誰に向かって喋っているのさ)


敷地に足を踏み入れるのは、約1年ぶりだったが、あまり変わっている様子はない。
建設中の商学部がだいぶできあがっているように見えただけ。
せっかくだから少し歩き回ってやろうと(普通逆だよな。せっかくだから生協も見てみようか、だよな)少々散策。
で、自分のいた学部の掲示板でとんでもないものを見つけてしまった。
内容は、SNSに反社会的行為の予告を書き込んだ学生に対する処罰云々というものだったのだが、問題はその文面。

このうような行為が学生によって繰り返されていることは・・・

おいおい
これじゃ間抜けじゃないか。
ちっとも警告の意味をなしていないぜ。


で、これは面白そうだ、と何故かどうでもよいことで久しぶりにやる気がでて、そのまま事務所に駆け込み。
事務員を引き連れて、中庭の問題の掲示板へ。
「ああ、本当だ。すぐ直します。」
だそうで。


名も名乗らずに静かにその場を去っていったのは言うまでもない。<単に捕まると後が面倒だと思っただけのくせに>
(ばれたか)


それにしても。
掲示物の日付は5月になっていたのだが、誰も気がつかなかったのだろうか。
まあ、警告文なんて誰も読まないんだろうな、と思いつつ、やや母校の行く末が心配になった。
あんまり心配はしていないけど。
(あ、本音が出た)


で。
問題の生協には、ちゃっかりと行った。
実は開いているかどうか半信半疑だったんだけど。
というのも、構内に入って「なんか静かだなぁ・・・あ゛そういやまだ夏休みだった」と気づいたからである。
相変わらず間抜け。
まあ、開いていたんだけど(授業開始1週間前くらいだったからね。学部によってはもうぼちぼち始まっていた頃)。
ただ、非常に非常にがっかりした。
なににか。
その配置にである。


私が通って(それこそ文字通り「通って」いた)いたころと比べて、人文系の書棚が奥に引っ込み、代わりに奥にあった就活や実用書の類がその位置を占めていた。
つまり、学術系が奥に引っ込んで実用の類が前に来ていたのである。
そして、学術系のコーナーは大幅に縮小されていた。
・・・・・・。
もはや本を探す気すら失っていた。
なんだ、この配置は。
大学の生協までもが、そこらの書店と同じ売れている本(決して「売れる本」ではない)重視の店構えになってしまってどうするんだ?
まあ、そこらの同じくらいの店舗面積の店に比べてまだラインナップはましだったが、以前と比べてとても長居する気になれなかったので、1時間と持たずに出てきた。<約束の時間だけ考えればそれで良かったというのは何とも皮肉だな。それから予算>


欲しいと思う本にも1冊しか出会えなかった。<じと>(ぶるぶる。買ってないよ、メモしただけ)
以前はもっと知的好奇心をくすぐるような書店だったのに。
ああ、この大学の研究部門は廃れるな、と思うと非常に残念だった。
所属していたゼミの先生の嘆くお姿が目に浮かんだ。


気を取り直して(結構大きなショックだったのだ、これが)、駅方面に再び戻って、例の喫茶店へ。
初日にもお会いした元大隈塾の同期の方との会合である。


当初は「まあ、もって2時間ぐらいだろう。私には面白いネタもないし」と高を括っていたのだが、ほとんど1人で語り尽くして、気がついたら5時間は喋っていた。
「ちょっとこれからまた人に会うのであと30分で切り上げさせて欲しい」とお願いしたぐらいである。<何が「切り上げさせて欲しい」だ。一方的に喋りまくっていた癖に>
(すみましぇん)


いや、この人、良く喋るのである。
内容はまったく脈絡がなく、本の話に始まり(まあ、だいたい想像つくわな)、政治・経済の話(自民党総裁選でなんで「教育」について語る候補者がいないのか不思議でならない、とか。あ、ちなみにこの点に関してはどこかでまとまった記事を書く予定)、自分の就活の時の話、哲学の話、中国現代史の話、そして富野論など、もう縦横無尽に好き勝手思いつくままに話すわ、話す。
まあ、「物語論」まだ書けてないしね。<う。>


富野論なんて語れる相手はそうそういないのだ(「ガンダム」論、ではない。富野論だ)。
聞いてくださった方には深く感謝(というか深く謝罪。まさかこんなに一方的に話されるとは思ってもいなかったでしょう)。
また機会があれば語り合いたいものです。<いいか、「語る」んじゃなくて「語り合う」んだよ>
(はぁい)


で、語り疲れたのか、それとも人と会っているので何も口に出来なかったからかしらないが、またぞろ体調が崩れた感じのまま、○○へ移動。
いよいよ、今回の上京のクライマックス、支社襲撃、である。


職住分離、とはただの我が儘である。
仕事は今の環境が一番ましであると考えているが(この人の性格と体質を考えれば、狭いオフィスだと3日でノイローゼになる)、生活はやはりまだ東京を忘れることが出来ない。
今はまだ仕事も十分に出来ないので、動くのはほとんど自滅だが、いずれは、という気持ちがあることは確か。


と、思いつつ、まだ東京の現実を見ていないのはまずいだろう、ということで、同期の方に頼み込んで、東京のオフィスを見せてもらうことにしていたのである。


地下と1Fを間違えて、待ち合わせ時間にはぎりぎり到着。
(あれぇ、ここにコンビニなんて無いぞぉ、なんて間抜けなことをしていた。前に1度だけ面接で来たときには地下からアプローチしたからなあ)
そのまま社内へ。


「おう、お疲れさん」
どきっ
入るなり、いきなり人事部長さんと鉢合わせした。
何食わぬ顔で挨拶を返したが、たぶん出張だと思われているだろう。
後で出張の記録が無いことがばれたら、どう思われるんだろう。
(別に悪いことしていないけど)


と、いきなりの先制パンチにもめげずに一通り、案内してもらう。
予想以上に広い部分と、想像を絶するような狭い部分とがあり、非常に参考になった。
ふ〜ん。
無理
というのが率直な感想。
まあ、今の環境ができすぎているだけなんだけど。
現実をしっかりと目に焼き付けてきた。
案内してくれた同期の方には感謝。


久しぶり(約1年ぶりか)の同期の方もいて、皆しっかりと自分のポジションを獲得して仕事をされているように見えた。
さすがです、皆さん。
お元気そうで何より。
(ていうか、おまえが元気なさ過ぎるんだよ)


案内してくださった同期の方に、3人加わって頂いて、そのまま飲み会へ。
近況など情報を交換し合う。
ほとんど給料泥棒状態の私などと違って、皆さんそれぞれにしっかりとがんばられているようで。
(おまえもがんばれよ。ていうか、飯食え)
ほんと、焼鳥屋で白米突っついている場合じゃないっすよね。
(ほんとだよ)


幹事の方、貴重な機会を本当にありがとうございます。
お忙しい中(平日!)集まってくださった皆さんにも感謝。
おかげで東京滞在が非常に有意義なものになりました。


幹事の方の終電に合わせてお開き(ほんと、申し訳ない。翌日のお仕事大丈夫でしたか?)。


ホテルに帰って・・・。
翌日に備えるためにぱたんキュー。
(やっぱり)
実に忙しい充実した滞在だった。
ZZzzzz