東京レポート3-4

この日はまず、前日行き損ねた吉祥寺のおみやげの店から。
ちなみに、ここ↓
小ざさ
後輩曰く、「本当は羊羹が有名らしいけど、いつも売り切れている」らしい。


まさか、と思って午前11:00に行ってみたら、本当に売り切れていた。
しかも主力商品の最中も、何個入りかは既に売り切れていた(単に販売していなかっただけかも知れないが)。
なんかすごい店だな〜と思っていたら(外から見ると半坪くらいしか店の領域がない。屋台みたいな感じ)、脇から脇から注文が入る入る。
私が行ったときは列をなしてはいなかったが、指示通り配送用の注文票を書いている側で、3人くらいの客が即買いをしていった。
なんか、すごい店ですね。
[後日談]
この店のおみやげの最中はすこぶる評判が良かった。
私は自分のおみやげは自分では食べない主義<いったいどういう主義だよ>なので、まだ食べたことはないが、きっとそうとうすごいのだろう。
Aさん、ありがとう。


無事おみやげも買い終えたので(しかも予算の半分くらいで。感動的)<といって、この人は浮いた分を全部本につぎ込んだんだよな。まったく油断ならない>、その足で町田へ。
町田には、知り合いがいるわけでもなく、名物が(あるのかも知れないが)あるわけでもなく、特別な思い入れがあるわけでもない(というか、東京に5年いたけど1回通り過ぎたことしかない)。
ではなぜ、そんな辺鄙な(失礼!)ところまでわざわざ行ったか?
ここでくぅえすちょ・・・いでっ
(いいよ、もう。みんな解っているから)
しゅん。


勿論、本。
ていうか本じゃなかったら何だったんだろう、と私が聞きたい。
(おまえが聞いてどうする)


え?町田で本ってどういうことって?
ちっちっ。
解ってないなぁ。
これだよ、これ↓。
http://www.bookoff.co.jp/index.php
そう、私がさんざん「某ちり紙交換の店」「某ちり紙交換の店」と誉め続けてきた(失礼!)店。
その全国最大の店舗が町田にあると聞けば、行かずにゃいられないでしょ。
しかも、閉店セール開催中と聞けば、もう(なんでも9月一杯で縮小移転するらしい)。
(いや、行くなよ)<予算オーバーじゃなかったのかよ>


というわけで。
(いや、無視すんなよ)
行ってしまいました。
るんるん気分で♪
痛い腹と空の財布抱えて。


で。
「皆さん、こ・こ・が、全国、最・大の・・・・・・あれ?」
い、意外にちっちゃい。
そう、意外に小さかった。
そりゃ、そうか、と中を見て納得した。
確かに商品数は多いのだが、同じ商品が多い。
結局、こうなるのか。


どういうことか解らない人は、佐野眞一の『だれが「本」を殺すのか』を読むべし。
端的に言うなら、現在どこの書店でも、ベストセラーだけを並べるようになっている。
ベストセラーだけが売れているからだ(そして書店がベストセラーだけを置くことで、さらにベストセラーだけが売れるという循環)。
ベストセラーの多くは、内容が薄く、一度読んでしまえば(或いは一度も読まないままブームが過ぎてしまえば)もう不要になる。
不要になったベストセラーは、必然的に某ちり紙交換店に集まる。
結果、某ちり紙交換店には同じ本が大量に並ぶことになるのである。


勿論、ベストセラーを某ちり紙交換店で、という輩は結構いるから、一周目くらいはある程度売れる。
だが、それは次第に対流し、売れない在庫となって某ちり紙交換店に山積みになる。
売れない在庫を大量に抱えると、どうなるかは、自明であろう。
まして、現在はネットの時代。
古書もネットで検索して購入する人が増えている。


という訳で、同じタイトルのベストセラーが並ぶような大型店舗は必要ないのである。
という、冷静な分析とは裏腹に、この人の煩悩はもう両手に本を抱え始めて・・・いなかった。
(あらめずらし)


いや、とりあえず、まずCDを見に行ったのだ。
普段はこの店ではCDなど見ないのだが、この日は掘り出し物に出会える予感がしていた。
そして・・・。
植松師匠の限定版CDに出会ったのである。
(ここで見つけたCDに関しては、9/21のブログに書いた)
その他にも、100円+半額セールをいいことに、懐かしいCDを6枚ほど購入した。<ああ、予算が・・・>


次に向かったのは、ハードカバー本のコーナー。
いや、買う予定はさらさらなくて・・・。
これは冗談抜きでほんとの話。
大量の蔵書(たぶん5桁はいっていないはず)を抱える私であるが、既に過去のある時点において、ハードカバー本を大量に所有することが(少なくとも貧乏学生→貧乏会社員にとって)不可能であることに気づいていた。
(ていうか、始めからそのくらい解れ)
なので、極力ハードカバーの数は抑えるようにしてあるのである(それでも最近は部屋が広くなったことに油断をして結構リバウンドした・・・。もうそろそろ限界なのでまた統制し始めたが)
・・・何が言いたかったんだっけ。
ああ、そうか。
某ちり紙交換の店ではあまりハードカバー本は手にしないということか。


この辺りで既に1時間が経過し、予定の時間まで1時間弱という状態になった。
どうもこの日は、初日と同じくらい体調が悪く、この時点でちょっと我慢の限界に達したので、いったん店を離れた。
(ていうか、そんな体調で出歩くなよ。おとなしくしていろよ)


で、しばらくしてまた戻ってきた。
(帰ってくるなよ)
いや、何せまだ文庫・新書を見ていないのである。
古書店に来て文庫・新書を見ないのは、映画館に来て映画を見ないのに等しい。
(誰も納得しないぞ、そんな話)


(ああ、時間が無くなってきた。「日が暮れる」ではなくて、夜が明けてしまう・・・。しかもブログ書くだけで・・・)
は、は、ハックション・・・。
・・・・・・。
はいはい、面白い。
適当に端折りましょうね。


結論。
両手に抱えきれなくなった時点でようやく止まりました。
(って、結局いつもの通りじゃねぇか)
冊数にして20強。
これでもだいぶましな方なんだけどな(いや、東京に住んでたときの77冊とかと比べるなよ)。


全部リュックに詰めて、移動。
この時点で当初予定より30分遅れ。
(やっぱり)


大急ぎで(といっても、電車は急いでくれない。あたりまえか)宿泊地へ引き返す。
理由は、この日、以前講師をしていた塾に挨拶に伺う予定があったからである。


結局着いた時には、5分遅刻。
相変わらずだね、この人は。
m(_ _)m
あいにく、お世話になった室長さんはいらっしゃらなかった(お話だと、栄転されるらしい。おめでとうございます)。
お世話になった主任講師の方にはしっかりとご挨拶。
相変わらずお元気そうで(おまえが不健康すぎるんだよ)。
そうこうしているうちに、授業が始まりそうになったので、何があったのかと驚くかつての同僚たちにろくに挨拶もせずに、そそくさと塾から退散。
いやぁ、皆さん、元気そうで何よりです。そそくさ。<逃げただけだな>


ホテルに戻って、休憩。
この日の夜も例のごとく会食(会食会食って書いているけど、この人が飲めないだけで実際は飲み屋で飲み会なんだよね。どうでもいいけど)が入っていたのだが、ちょっとまともな体調じゃなかったので。
(自業自得だよ。本に執念燃やしすぎ)


どうにか外には出られるような状態にはなったので、約束の時間に駅に向かう。
途中で本日のホストさんとばったりあって、一緒に待ち合わせ場所へ。
遅れてくる方1人を除いて全員揃ったところでお店に移動。


集まった面子は、元講師と元生徒。
(あ、一応年齢はクリアです)
やや奇妙な組み合わせではあるが、特に不自然さはない。
お互いの近況など情報交換する和やかな飲み会。


・・・だよね。
なんか次から次へと本を取り出している変な人がいるけど。
ま、まあ、みんな変わっていないということで。<おまえが一番成長していないのだよ>


会は終始和やかに進み、私はといえば、本に興味を示してもらったこと(ていうかそれだけ本出されたら、さすがに何か反応せざるを得なくなるわな)に気を良くしてそのままその本を上げてしまうなど上機嫌。
このままよいお付き合いを続けさせていただきたいものです。<本抜きで、な>


途中1度店を抜けて、もう一度塾に出没してみたが、やはり室長さんはいらっしゃらない様子。
非常に失礼ながら、先ほどの主任講師の方におみやげを託して退散させてもらった。
次に上京するときには塾の雰囲気も変わってしまっているのだろうか・・・。


再びお店へ。
現在も講師を続けられている方と、担当の生徒(以前自分が違う科目を担当していた生徒)の話で盛り上がったりと、良い時間を過ごさせていただいた。
(その生徒のことが、話を聞いて非常に心配になった。うーむ)


会は酣をやや過ぎたところで、お開き。
また、お会いしたいものです。
今度は何か食べられるように体調を回復させてきます、と。


ホテルに帰るとぱたんキュー。
あれ?今って休暇中だっけ?