書名:XBRLの衝撃―日欧米40数カ国550余機関が推し進める世界標準
著者:花堂靖仁/ダイヤモンド社


駄本。
紙幅に比して内容が薄っぺらい。
前半は繰り返しが多い。
XBRLの特徴と現在の状況の説明が合わされば、自ずからその利点などは見えてくる。

  1. データの再入力の手間が省ける
  2. データのままなので再加工が容易
  3. 世界標準なので国際間も含めて比較が容易
  4. 仕様が解れば素人でも容易に分析が可能

など。
ていうか、それだけ。
勿論それだけでも十分に「衝撃」ではあるのだが、これらをいちいち各業界・各職種に演繹して説明することの意義がよく解らない。
具体的にどう使えるかは自分の頭で考えるよ、言われなくても。


何か商品のプレゼンを受けているみたいで(当社のXBRL技術を使えばこうなります、これが改善されます・・・云々)、つまらない。
プレゼンならプレゼンで、これまで手入力なので???のコストがかかっていたものがなくなります、といった数字での説明を行えば良いものの、特になし。
図も平凡。


パンフレットで済むものをわざわざ書籍にした感じなので、ネットが使える人はネットの情報と自分の頭で考えることだけで十分。
自分の頭で考えることが面倒な人は本書を一通り読んでXBRLを勉強するのも良い。