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己の狡猾さに無知であること、他人の気持ちに無頓着であること。
幸せ・・・・・・。


見返りなど求めていない。
だが、それは意志としての私であってこの肉塊が何を考えているかは神のみぞ知る、である。


頼まれたら断れない、というのは自信がないことの裏返しである。
役に立たないと、相手にしてもらえないのではないか、評価してもらえないのではないか、そういう不安から、相手に尽くそうとする。
頼まれてもいないのに、首をつっこんで手伝おうとまですると重傷である。
そういう人間は利用されやすい。


頼みを引き受ける、誰かの手助けをする時は、それを自分が好きでやっていると思わなければならない。
自分の不安を押し隠し、相手がそれを必要としていると思いこんで首をつっこむ。
自分も苦しめ、相手にも不快感を与える。
自己犠牲は見返りはおろか、理解すら求めてはならない。


そういうことに無知であることが幸せである。
世の中には幸せな人間がごまんといる。