1/6である。
「総括」に思いの外時間を取られた。
最後はいい加減きりがなくなったので適当に切り上げた(最初からそうしろよ)。
これでようやく去年の日記を発注することが出来る。
冊子が手元に届いてからようやく私の「総括」が始まるのである。
残念ながらその結果はここに反映するとは限らない。


沖縄レポート2

結局、わざわざ沖縄くんだりまで出かけて身体をこわしただけだった。
まあ、あの家でわずかでも休息がとれるなどとちらっとでも考えた私が馬鹿だっただけなのだが。


1/1
特に大きな活動無し。
親戚周りがないだけまし。
体調やや回復。
横になったり、ブログ書いたり。
気の進まない外食に連れて行かれて小うどんだけ食べて帰ってひとりでアルフォートかじっていたり。


1/2
朝から空港行き。
土産はとりあえず直属の上司とチーム用に購入。
(空港での2時間乗り継ぎを含めて)約5時間の旅。
ドストエフスキー、ページ進まず。
ブログ、ページ進まず。


これまで書いた旅レポートの中で最も不毛なものになった。
詩の一編も思いつかなかった。
まあ、気の進まぬ帰省はこんな結果になるだろうと思っていたとおりの結果になったというわけだ。
沖縄も無駄に開発が進み、首里城の近くにある実家の周りでは店が次々に撤去されていく(一番近いコンビニまで歩いて15分近くかかるようになってしまった)。
その割に経済が良いとは聞かない。
根本的に何とかする必要があるのだろうが、今のところ建設的な提案をするだけのアイデアも知識もモチベーションもない。
地元の友よ、がんばれ(友達甲斐のないヤツだな、相変わらず)。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

書名:カラマーゾフの兄弟
著者:ドストエフスキー(原卓也:訳)


上巻の半分まで読んで、退屈で放り出しそうになった。
これがあの『罪と罰』のドストエフスキーなのだろうか、と思われるほど心理描写が退屈で、事件も発生せず、思想的にも特記すべきことがない。
実はこれは騒がれているだけで、ドストエフスキー唯一の駄本なのでは、とまで疑ったのだが・・・。


兄弟が一堂に会した教会の場面からようやくドストエフスキー節が散見されるようになる。
主人公はアリョーシャらしいが、個人的にはイワンが気になる。
この男、無神論者の癖に教会が世俗権を覆うべきだなど面白い論を展開する。
案の定、上巻の最後では、イワンによる壮大な創作芝居が語られるが、その内容が実に示唆に富んでいて面白い。
一言でテーマを述べるならば、「人を自由にすることはその人を幸福にすることなのか」となろうか。
話は新約聖書の、キリストがサタンの試みに打ち克つ「荒野の40日」を用いて、巧みに展開されている。
やはり、ドストエフスキーは面白い。


最初こそどうなるものかと危惧していたが、これはどうも政治・宗教・哲学・倫理・心理など多分野にわたって、しかもキリスト教・自由・愛・無知・幸福・救いなど多くのテーマに関わる壮大な叙情詩であるような予感がする。
残念ながら休みが明けてしまったので読了はだいぶ先になるが、今年度中には読破しておきたい書である。
結論はそれまでお預けであるが、上巻最後のイワンの創作芝居だけでも本書は十分に読む価値のある書だと思われる。
疑念を抱く暇があったらページを繰ることだ。